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2009年2月11日 (水)

『べっぴんぢごく/岩井志麻子』(新潮社)

いや~、もう~、何っていうか、志麻子さんの本は、いつもすごいどろどろしててすごいとしか言いようがありません。

でも、この作品、たとえば、江国香織さんが書かれたら、何となく草食動物的な淡々とした恋愛小説になるような気がするし。
村上春樹さんが書かれたら、シュールかつ何だかおしゃれな恋愛小説になりそうな気もするし。

素材をどう料理するのかが、その作家の個性というのが、改めて感じられる小説なのでした。

ん?

ってゆうか、これは恋愛小説じゃないな。

全然ちがう。

何っていうのだろう~。女の一代記?

桜庭一樹さんの『紅朽葉家の~』を、どろどろした筆致で書くとこういう雰囲気になったりするのかな?

まぁ、とにかく、謎の過去を持つ、1人の絶世の美女が「存在するというだけで」周囲を不幸に巻き込んでいくという、壮絶な物語なのでした。

傾城の美女?

そんな上品な言葉では表現できません。

岩井志麻子さんの作品に出てくる美女たちは、どの人もどの人も不幸のどん底へ落ち込んでいくので、読みながら、ものっすごいネガティブな気持ちに侵食されていきます。
でも、何っていうのか、落ち込むというのではなくて、ネガティブなパワーに満ち溢れるというか…で、読み終わってから、

「いや、いかん!こんな女になってはいかん!」

と、思い直し、日向を見るために冷静になろうとする自分がいるというか、そんなパワーを感じるのでした。

ネガティブさを提示して、逆に人をポジティブにする、すごい作家なのかもしれません。

わたしは、おもしろいと思うので、たまに読みたくなる作家さんです。

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2009年2月 5日 (木)

『ビロウな話で恐縮です日記/三浦しをん』(太田出版)

三浦しをん、ついつい読んでしまいます。

この人のエッセーは、もう、一人称が、「俺」ってなってるし。

いいのですか?

う○ことか、普通に書いてるし。

いいんですか?

同年代の女性として、一抹の不安を覚えつつ、しかし、やはり、おもしろいので読んでしまうのでした。

公共の乗り物に乗っている時に、笑いをこらえきれずに、でも、声をたてて笑ったら変質者と思われてもいけないので、笑いをこらえて笑っていたら、どうやら、顔が、

「にたぁ」

って、感じになってたみたいで、向かいの席の女子高生がじっとわたしの顔を見て、目があったら、あわてて携帯電話を打ち始めました。


「ちょーきいてーまじきもいおんながむかいのせきにおるしー」

とか、打って、友だちに送信したのかもしれません。

ってゆうか、今の女子高生は、ちょーとかきもいとかももう言わないのかもしれません。

どうやって読むのかも分からないアラビア文字のような、あの文章なのかもしれません。

でも、別にいいや。

エッセイおもしろかったから。

しをん氏のエッセーは、何というか、たまに食べたくなる濃厚とんこつラーメンみたいな感じがします。

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2009年2月 3日 (火)

『怪談図書館8 さまよえる吸血鬼』(国土社)

怪談図書館シリーズ8巻出ました。


今回は、

「呪われたコレクション」   赤羽じゅんこ
「黄泉の国へ走る列車」   高森千穂
「バーチャル・パパの悪夢」 うみのしほ
「さまよえる吸血鬼」     八百坂洋子
「禁じられた鬼ごっこ」    しんやひろゆき
「冥界への案内板」     福 明子
「闇色の花にうもれて」   六条仁真
「死者からのおくりもの」  金治直美
「霊をよぶ怪奇ドラマ」   麻生かづこ
「あの世へおかえり」    黒田志保子

の、10編です。
あくびも参加させてもらっています。
ご一読いただければ幸いです。

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